医療事務の資格はたくさんあり、数えたらキリがありません。
そのため、いざ資格を取ろう!と思い立っても、この中で何を選べばよいのか悩んでしまいますよね。
なんなら全部取った方がよいの?と思う勤勉な方もいるかもしれません。
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/哀05-1-e1702458386410.png)
調べているうちに情報が多すぎて、結局何もできないパターンに入りそうです
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/黒猫さん-e1702458600882-150x150.png)
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/黒猫さん-e1702458600882-150x150.png)
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/黒猫さん-e1702458600882-150x150.png)
まず資格を取ろうと思い立っただけでえらい!
そんな方々に悩む間もなくズバリお伝えします。
診療報酬系の資格は「診療報酬請求事務能力認定試験」というやつだけ取ればOKです!
少しばかり暴力的な回答になってしまいましたが、これは事実です。
その理由をまとめましたので、参考になれば嬉しいです。
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/黒猫さん-e1702458600882-150x150.png)
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/黒猫さん-e1702458600882-150x150.png)
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/黒猫さん-e1702458600882-150x150.png)
ぼくに任せて!
この記事で紹介する資格試験は令和7年度までの実施となりました。
受験できるチャンスは残り少ないため注意してください。
そもそも医療事務に資格は必要なの?
任意であり必須ではない
病院には医師や看護師など国家資格を持った人がたくさん働いています。
その中でも業務独占資格は、持っている人しかその仕事に就けません。
仕事ではありませんが、私たちが持っている自動車免許も該当します。
自動車免許を持たずに車を運転すると、無免許でお縄になってしまいますよね。
それと同じで医師免許がないのに治療をしたら捕まってしまいますのでご注意ください。
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/楽01-e1702510088235-150x150.png)
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/楽01-e1702510088235-150x150.png)
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/楽01-e1702510088235-150x150.png)
業務独占資格は何か強そうですね
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/黒猫さん-e1702458600882-150x150.png)
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/黒猫さん-e1702458600882-150x150.png)
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/黒猫さん-e1702458600882-150x150.png)
「強い」の定義が分からないけれど、言いたいことはなんとなくわかるよ
弁護士 税理士 美容師 医師 看護師
薬剤師 診療放射線技師 臨床検査技師 など
命に関わること、その人の人生を大きく左右すること、そんな専門性の高い仕事をするのに必要な資格です。
また、名称独占資格は、持っている人しかその肩書を名乗ることはできません。
そして多くの業務独占資格は名称独占資格を兼ねています。
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/楽01-e1702510088235-150x150.png)
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/楽01-e1702510088235-150x150.png)
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/楽01-e1702510088235-150x150.png)
業務自体は資格なしでもできるけど、名乗ることができないんですね
保育士 調理師 作業療法士 理学療法士
栄養士 社会福祉士 など
一方、医療事務はというとこの2つには該当しません。
そのため資格がなくとも医療事務を名乗り、その仕事に就くことができます。
あくまで資格取得は任意ということになります。
医療事務は「業務独占資格」でも「名称独占資格」でもないため、資格がなくても仕事に就くことができる
能力にバラツキが生まれる
資格がなくても仕事に就けるということは、勉強をしている人としていない人が混在しているということです。
極端に言えば、医療事務レベル1の人とレベル99の人が同じ土俵にあがっていることになります。
独占資格のように一定レベルの水準が確保されている保証はないのです。
その結果、医療事務の質に大きなバラツキが生まれてしまいます。
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/黒猫さん-e1702458600882-150x150.png)
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/黒猫さん-e1702458600882-150x150.png)
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/黒猫さん-e1702458600882-150x150.png)
仕事に就く敷居が低いことは一長一短だね
勉強をすることで有利になる
しかし、このバラツキはチャンスと捉えられます。
ここで想像してみましょう。
あなたは医療事務の採用担当者です。
この2人のうち1人を選ぶとなった場合、どちらが魅力的ですか?
※資格の有無以外に差がなかったとします。
Aと申します。診療報酬を勉強し、資格を持っています。
Bと申します。資格は持っていません。
答えは明白、Aさんですね。
この2人を比較して優劣がつけられないとなれば、資格を持っていることが判断材料になるでしょう。
資格を持っている = 勉強している = 少なくとも一定の知識はある
と認識されます。
さらに、仕事をする上でも医事知識のある医療事務員は頼りにされ、評価されます。
専門用語が飛び交う病院内でスムーズに会話をすることもできます。
資格がなくても医療事務にはなれますが、だからと言って勉強しなくてもよいことにはなりません。
診療報酬を理解していることは医療事務にとって大切な土台であり、必須事項だからです。
つまり、勉強をすること(≒資格を取得すること)はその土台を固めることになります。
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/黒猫さん-e1702458600882-150x150.png)
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/黒猫さん-e1702458600882-150x150.png)
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/黒猫さん-e1702458600882-150x150.png)
さらに資格を持っていることで周りの人と差をつけることができるんだ
・医療事務の勉強をすることで信頼を得ることができ、将来の選択肢も増えていく
・診療報酬の知識は医療事務にとって必須事項の土台である
医療事務の価値
医療事務に求められる能力の1つが「診療報酬に精通していること」であることは間違いありません。
資格を取得することは目に見える結果だけでなく、プロセスにも意味があります。
自分の能力を日々研鑽することで、医療事務としての価値を高めることに繋がるからです。
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/哀06-e1702509795752-150x150.png)
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/哀06-e1702509795752-150x150.png)
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/哀06-e1702509795752-150x150.png)
あれ、でも最近は機械が自動で会計の計算をしてくれるんですよね?
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/黒猫さん-e1702458600882-150x150.png)
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/黒猫さん-e1702458600882-150x150.png)
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/黒猫さん-e1702458600882-150x150.png)
そのとおり。けど、機械に依存することで弊害も生まれるんだ
「機械が勝手に点数計算してくれるんだから、別に勉強の必要ないじゃん」と思う方もいますよね。
答えは全力のノーで、勉強は必要です。
診療報酬を理解していてシステムを使うのと、理解せず使うのとでは雲泥の差があります。
正常を知っていないと異常もわからないからです。
わかりやすい例えを出します。
医師は人体の基礎である解剖学を必ず学んでいます。
正常な人体の構造がわかっていないと、病に侵された人を助けることはできませんから。
そして医師にとっての「解剖学の理解」は、医療事務にとっての「診療報酬の理解」と同じです。
要するにこういうことです。
- 医師 : 解剖学がわからないのに手術をする
- 医療事務 : 診療報酬がわからないのにレセプトを作成する
この2つは同じくらいダメなことです。
……少し言い過ぎたかもしれませんが、それくらいの心掛けを持つことが大切です。
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/黒猫さん-e1702458600882-150x150.png)
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/黒猫さん-e1702458600882-150x150.png)
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/黒猫さん-e1702458600882-150x150.png)
機械は便利だけど、使うのは人間。
機械に使われないために知識をつけよう!
システムがちゃんと動いてなくて算定漏れてました~。
今までの未請求分どうしましょ?
え、期間は1年分くらいですかね。
このように算定が漏れていた分は病院にとって損失となります。
美容院で例えるなら、カット、カラー、パーマしたのにカラーの料金を取り漏れていたという感じです。
そんなことにならないように勉強は必要なのです。
医療事務の質は病院の経営状態に直結します。
価値の高い重宝される医療事務を目指しましょう!
・医療事務の価値である「診療報酬に精通している」という能力を磨く
・機械が点数計算してくれるが、万が一間違っている時に気づける知識をつけることが大事
医療事務の資格は何を取れば良いか
診療報酬請求事務能力認定試験を目指す
さて、いよいよ本題です。
診療報酬請求事務能力認定試験を取ればOKという話ですが、この資格はなに?と疑問を持たれる方もみえると思います。
簡単に概要を載せておきます。
診療報酬請求事務能力認定試験(医科) | |
目的 | 診療報酬請求事務に従事する者の資質の向上 |
受験資格 | 問わない |
受験科目 | 学科と実技 |
試験日 | 年2回(7月と12月) |
試験時間 | 3時間 |
合格率 | 30% 前後 |
資料の持ち込みOK! |
資料の持ち込みはOKですが、時間との戦いになるため、どこを見たら答えが載っているかを把握している必要があります。
他の試験と比べると難易度は上がります。
実際に認識される資格はたった1つ
私がこの資格のみで良いとお伝えした最大の理由は、単純明快!
認知されている資格が「診療報酬請求事務能力認定試験」だけと言っても過言ではないからです。
その資格なに?どんなことするの?聞いたことないなぁ
資格をアピールしてもこんな感じで終わってしまうでしょう。
診療報酬請求事務能力認定試験以外はそんなものです。
私も「診療報酬請求事務能力認定試験合格してます!」という方がいたら
お、ちゃんと勉強した人なんだなと感心します。
ですが、例えば「医療事務技能審査試験合格してます!」という方だったら
ふーん、そっかで終わってしまいます。
他の資格をたくさん持っていようと、診療報酬請求事務能力認定試験にはかないません。
多勢に無勢とは言いますが、こればかりは否です。
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/楽01-e1702510088235-150x150.png)
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/楽01-e1702510088235-150x150.png)
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/楽01-e1702510088235-150x150.png)
診療報酬請求事務能力認定試験、名前が長いし何か強そうですね
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/黒猫さん-e1702458600882-150x150.png)
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/黒猫さん-e1702458600882-150x150.png)
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/黒猫さん-e1702458600882-150x150.png)
「強い」の定義がわからないけど、言いたいことは何となくわかるよ
もちろん、資格をたくさん取ることは悪いことではありません。
ただ、この診療報酬請求事務能力認定試験は他の試験の要素をすべて内包しているので、あえて狙う必要はないというだけです。
この資格を目標に勉強し土台を固めたら、あとは実践あるのみだと思います。
実際に病院で働くと教科書通りにいかないことがほとんどです。
コレ1つだけ取ったら、あとは実践でスキルアップを図りましょう。
まとめ:他に比べ難易度は高いが、それだけ信頼がある
いろいろ言ってきましたが、お伝えしたいことは1つです。
診療報酬系の医療事務資格なら「診療報酬請求事務能力認定試験」だけでOK!
です。
他の資格を取得することが時間の無駄とまでは言いませんが、時間が有限である以上効率的なスキルアップは大切です。
ただし、いきなり難易度高いから、まずは簡単めの資格に挑戦したいとかならアリだと思います。
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/喜01-e1702509959364-150x150.png)
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/喜01-e1702509959364-150x150.png)
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/喜01-e1702509959364-150x150.png)
よーし!目標が明確になったところで、さっそく勉強を始めるぞ~!
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/黒猫さん-e1702458600882-150x150.png)
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/黒猫さん-e1702458600882-150x150.png)
![](https://kangaeruneko.com/wp-content/uploads/2023/12/黒猫さん-e1702458600882-150x150.png)
がんばろうね
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
たくさん勉強して質・価値の高い医療事務になりましょう!